加藤直樹
1979年 岡山市に生まれます
岡山大学教育学部特設美術を卒業の後 磁器を中心に陶芸の制作を続けています。
加藤直樹の主な作品である陶磁器は本来堅牢である事を期待されるわけですが、時間とともに何れ壊れていくのが宿命です。 その「素材の本質」を十分に生かし、今にも壊れそうな儚さと命の果てる瞬間を想い起させ、更にはそのエネルギーが次の世代に転生していくことを予感させる、彼の作品は、そんな生命の本質を表現しているのだと感じます。
加えて、その作品が宿す独特の美しさは、自らの情感を 土・火・水そして花 という自然の要素に投影しようとするもので、最も日本人的な表現といってよいでしょう。
現在の海外での高い評価も、そういった点が大きな期待を集めているのだと思います