平川 忠

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平川 忠 (ひらかわ ただし)
1955年備前市伊部に平川正二の長男として生まれます。
金沢工業大学建築学科を卒業の後、1989年に独立、備前中世古窯の研究と作陶を続け、中世鎌倉・南北朝時代の備前古窯の極めて緻密な復元をはたします。
レンガを主な材料として作られる現代の窯に対して、すべてその周辺の土でできていることから、この復元された窯を土窯と名付けました。また、その一連の活動を土窯プロジェクトと呼び、これまでアメリカのテキサスやアーカンソー、シンガポール、台湾など海外にもその輪は広がりをみせています。
この平川忠の土窯の大きな特徴は完全な自然循環型の窯であることです。その熱効率は現代の登り窯を上回り自然環境に最もストレスのないものであると証明され、自然の力を作品化することに極めて有効なものとして今や世界の多くのアーティストの注目を集めているのです。
今回の出品作品はつい先日窯出しされた最新作で、その姿はとても力強く現代的です。特にこれらの作品はろくろを使わず、すべて「手びねり」で制作されていて、いわば「彫刻」に近いものだと言ってもよいでしょう。
つまり、平川さんは「古き良き時代の精神を引き継ぎ、備前の新しい時代を切り拓くことが我々の使命である」と考えているのです。