榎本勝彦 Enomoto Katsuhiko
榎本勝彦
榎本勝彦 (えのもと かつひこ)
1952年 岡山県に生まれます。
榎本さんの作品はモダニズムのニュアンスと世界最古の歴史を持つ日本漆器の美意識が融合しているのだと感じます。アートと工芸の境を行き交いながら創作される彫刻や器は、漆の質感と近代的造形がバランスし、独特の魅力を発しています。
今回の展示場所は庭園奥の「ねむりづか」ですが、ここは、谷口古杏(こきょう)の句碑として前川國男の設計と流政之の施工により整備された、近代日本を代表する作家の作品とも言える場所なのです。この素晴らしい舞台を背景に、彼の作品が穏やかにそして雄弁にメッセージを語りかけてくれることでしょう